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「お年寄りが楽しみにしているTV番組が年々少なくなってきている」とは、あちこちで聞く会話です。特に番組改編期のスペシャル番組が流される時期には夜退屈になって早く床に就くお年寄りが多いようです。日付が変わるころに目を覚まし「ラジオ深夜便」に耳を傾けるようです。身体障害のあるお年寄りにとってはTVは貴重な娯楽手段であるのに変わりはありません。それなのにソフトはどんどんお年寄り離れしつつあるのです。 ただ、近年は「正月番組は面白くないからゲームに集中できる」と子供たちですらTV番組をつまらないものと考え始めているようです。J−CASTニュース5月6日付で芸能評論家の比留間正明さんが「バラエティが腐らせたテレビ スポンサーはそっぽを向く」 http://www.j-cast.com/2008/05/06019775.html と題して語っていらっしゃいますが、多くの面で首肯できるものです。比留間さんは吉本興業の東京進出がきっかけになったと仰っていますが、実はこれは二十年前の関西テレビ界で起こっていたことでもあるのです。当時関西の深夜番組でも局主導でつくっている番組は相当多く残っておりとりわけ毎日放送の深夜番組には「夜はクネクネ」や「あどりぶランド」をはじめ、傑作が多くゴールデンタイムに放送される番組よりはるかに優れていました。 それが、制作費削減のためかプロダクションの力が強くなってきたせいなのか、いわゆる「完パケ」といわれる吉本などの系列プロダクション制作が圧倒的に多くなり、深夜放送は面白くなくなってしまいました。「探偵ナイトスクープ」などは、局主導の数少ない生き残りなのです。関西の局で起こったことが、吉本の東京進出でキー局でも起こってしまったのです。もちろん吉本にもカウスボタンやこだまひびきなど芸を持った至宝のような芸人はたくさんいます。ただ現実に露出しているのは、比留間さんのいう「ひな壇タレント」的な部分なのです。 では、高齢者の好む番組を局に作らせて行くにはどうすればよいか。それは直接局やスポンサーに意見を届ける機会の少ないお年寄り、特に介護の必要なお年寄りに代わって家族や介護者が発言してゆく他ないように思われます。もうひとつはよいと思われる番組を積極的に活用してプログラムをつくり、その活用事例を局なりスポンサーに対し報告することです。たとえばTV朝日の「京都迷宮案内」の最新シリーズ最終回は市原悦子さんがゲスト出演していました。市原さんは女性のデイ利用者さんには特に人気のある俳優で「家政婦は見た」といえば、認知症の方でもニコリとするぐらいの人気なのです。この番組で彼女は元天才子役の役を好演しており、劇中で口ずさむ「丘を越えて」が特に印象的でした。後日、当日の番組を録画していた人を知り、お借りしてデイで使わせていただいた折には「丘を越えて」の合唱が自発的におこり、その後も思いで談が絶えませんでした。 |
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